引きこもりの時期

9年前。
長年続けていた美容の仕事と、役職を手放しました。
そのあとは、スイッチが切れたみたいに、引きこもりへ。
必要なとき以外は、家にこもっていました。
美容の仕事をしていたときは、あんなに毎日動き回っていたのに。
急ブレーキをかけた感じで。
「何もしない自分」が怖かったし、
「収入ない自分」に無価値観を感じたし。
一体、何をしていいかも分からなくなった。

この「m」の写真。
ひっそりこっそり写っているのが当時のわたし。笑
カメラに映ることさえ、なんだか恥ずかしくなっていたんです。
手が止まる
4年前まで、LINEのアイコンにしていた「m」の画像を、「息子との2ショット写真」に変えるまでに、すごくすごーく時間がかかりました。
✔️「子どもを産んだことを、報告していない人に何て思われるかな?」
✔️「差し支えない風景とかのアイコンの方がいいのかな」
たったそれだけのことで、頭の中はぐるぐる。
手が止まって、何もできなくなる自分。
「こんなことでこんなに勇気がいるのか…」
「わたしって、こんなに弱かったっけ?」
正直、嫌気がさして、ひっそり泣いていました。
過去の自分とのギャップ

美容の現場では、誰かが弱音を吐いたとき、
「まずやろうよ」って、前に引っ張っていたわたし。
✔️気合いでなんとかなると思っていた
✔️やればいい、そう思っていた
だけど、仕事を辞め、役職も収入もなくなった途端、自分を細かく否定。
軸が崩れた瞬間、まったく同じように動けなくなったんです。
そして、誰とも会わない方が気が楽だ。
そう思って、必要なとき以外は、自分とパートナーだけの時間を過ごしました。
思考と行動が一致しないときってある!
それがよーくわかりました。
これは、エネルギーがバラバラになっている状態なんです。
エネルギーの法則で見ると?
わたしたちは「今まで信じていた価値観」を手放すとき、
一度、空白のような「静止の時間」が訪れるんです。
ちょっとバグを起こしている状態と言いましょうか…
何度か体験しているのでわかるのですが、「再統合」の時間。
細胞レベル、思考レベルで、新しい自分を受け入れる準備をしている状態なんです。
わたしのように「今まで動けていたのに動けない…」とか、
「動けない自分」を責めたくなるとき。
それは「生まれ変わろうとしているサイン」だと、そっと見守る視点が大事だと感じます。
真逆の経験がくれたこと

過去の自分だったら「行動すれば変わる」と言っていた。
でも、行動できない時期があったからこそ、
✔️痛みに気づけた
✔️寄り添い深さを知った
✔️「ただ存在する」ことの価値を知った
この真逆の経験が、世界の見方をがらっと変えてくれたんです。
さいごに

誰にも見えない“宇宙的なプロセス”がある!
なーんて、書いたらかっこいいけど笑
でも本当にそうなんですよね。
我々は壮大なプロセス、物語の一部。
一度止まって、崩れて、動けなくなったこと。
それは、悪いことじゃない。
新しい自分が生まれるための準備期間。
その静けさの中にこそ、
「ほんとうのわたし」が、こっそり顔を出してくれているんです^^
だから、全てが宝物。そう思います。
