男性性と女性性とは?ふたつのエネルギーを分かりやすく解説
男性性と女性性は「性別」ではなく“エネルギーの性質”
「男性性」「女性性」と聞くと、
“男性っぽい・女性っぽい” という話に思えるかもしれません。
でも、実際は違います。
どんな人でも、内側に、男性性(マスキュリン)と女性性(フェミニン)が共存している。
これは心理学・エネルギー学の両面で語られる、人間の“内部構造”なんです。
男性性(マスキュリン)とは?
男性性のキーワードは 方向性・決断・行動・境界線・守る力。
① 目的を決める
どこに向かうのか、何を達成したいのかを決める。
② 整理し、判断する
情報をまとめ、優先順位をつける「理性」の力。
③ 実行する
行動する・進める・突破する・やり抜く。
④ 境界線をつくる
NOを言う、必要以上に抱え込まない、自分を守る。
男性性は、
人生を「前に進めるエンジン」 のような存在です。
女性性(フェミニン)とは?
女性性は 感受・共鳴・受容・豊かさ・創造・内側の深さ を司る力。
① 感じる力
直観、感情、微細な空気の変化に気づく。
② 受け取る力
安心・優しさ・愛・サポートなど“外からくるもの”を受け入れる。
③ 共鳴する力
相手に寄り添う、共感する、つながる。
④ 育てる・生み出す
アイデア、感覚、創造性、内側から湧くエネルギー。
男性性と女性性は“補い合う関係”
● 男性性 → 外へ働きかける
● 女性性 → 内側から生まれる
このふたつは対立ではなく、セットで働くのが理想形。
男性性だけ強いと?
・緊張が続く
・疲れる
・柔軟性がなくなる
・人間関係が固くなる
女性性だけ強いと?
・共感しすぎて疲れる
・決断できない
・人の期待に合わせすぎる
・受け取りすぎて境界がゆるい
大事なのは
“どちらが強いか” ではなく、どうバランスするか。
神経システムとリンク
この二つのエネルギーは
神経の働き と深く関係しています。
● 男性性 → 交感神経(集中・行動・戦う・守る)
● 女性性 → 副交感神経(安心・回復・緩む・受容)
だから、心だけでなく 身体レベル にも影響が出るんです。
・忙しくて緊張が続く → 男性性に偏る
・家に帰って安心すると涙が出る → 女性性が開く
・決断ができない → 女性性が優位で方向性が定まらない
・人に頼れない → 男性性が“守り”として発動している
それは思い込みかもしれない
● 女性性が深いほど“感じすぎる”
→ 外で疲れやすい
→ だから、守るために男性性が前に出る
● 過去の痛みや裏切りがある
→ 女性性にフタ
→ だから、男性性が盾になる
● 直観が鋭い
→ 行動が早い
→ だから、男性性が強いように見える
つまり、
深い女性性を守るために男性性が強く働いている
というケースが非常に多いんです。
男性性と女性性のバランスを整えるには?
男性性の調整
“外へ向かうエネルギーを整えること”
● 小さくてもいいので決断をする
(YES/NOを明確にする)
● やることを絞る
(優先順位をつけて迷いを減らす)
● NOと言う練習をする
(境界線=男性性の基礎スキル)
● 目標を細かく区切って現実化の流れを作る
(動くための道筋をつくる)
➡ 男性性は「外側の方向」と「境界線」をつくる力。
➡ 迷いや停滞が多いときは、この領域を整えると動き出す。
女性性の調整
“外”ではなく 内側の世界を深めること
● 丹田の感覚を育てる
(女性性の“根っこ”は身体の深さ)
● 感情を感じる・味わう
(女性性の中心は「感じる力」)
● 受け取る練習をする(褒め言葉・助け・優しさ)
(女性性は“循環”すると整う)
● 安心できる環境と関係性を増やす
(女性性は安全がないと開かない)
➡ 女性性は「内側の深さ」から働くエネルギー。
➡ 感情・感覚・受容・安心が整うことで、本来の柔らかさと直観が戻る。
・コーヒーを飲む前に深呼吸一回
・椅子に座ったら背中を預ける
・一日の終わりに「今日のよかったこと」を一つ思い出す
・頼れることを一つだけ、誰かにお願いする
これだけでも神経に“安全”が生まれ、女性性が自然に開くんじゃ。
まとめ
男性性は 外へ向かう力(方向・行動)
女性性は 内へ向かう力(感じる・受容)
ふたつは“どちらが良い”ではなく、
両方あってはじめて人は自然体になる。
そして
「男性性が強いと思ってたけど、本当は深い女性性を持っていた」
という人は多いと感じます。
ここまで書いておいて、なんですが…💦






