ジャッジが止まらないとき

「もっとこうしてほしい」
「なんであの人はわかってくれないんじゃ」
「どうして、あんな言い方しかできないの?」
気づけば、相手の欠点ばかりが目について、良いところなんて見えなくなる。
頭の中では何度も同じセリフがリピートされて、胸の奥は重たくなっていったりしてのう。
矛先は自分自身?

「ちゃんとできていない自分」
「相手に合わせられない自分」
「優しくできない自分」
そうやって、無意識のうちに自分を責めておる。
人をジャッジするとき、同時に自分もジャッジしてしまうんじゃ。
これは“投影”という仕組みで説明できるんじゃ。
心の中にあるものが外の世界に映し出される。
だから「相手のここが嫌」と感じる時、その裏側には“自分の中で受け入れられていない部分”があるということなんじゃ。
「どうしてあんなに人の目を気にするの?」
「すぐ怒る人が苦手」
「頼ってくれない人を見るとイライラする」
その一つひとつが、「自分の中にもそういう部分がある」と教えてくれておるサインなんじゃよ。
思考のループの正体

① 相手の言動に反応してモヤッとする
② 「あの人が悪い」と原因を外に置く
③ 自分は被害者のように感じて心が閉じる
④ “正しさ”で相手をねじ伏せようとする
⑤ 相手が動かない → さらにイライラする
本当は「安心したい」だけなのに、「変わってほしい」という方向に意識が向いてしまうんじゃな。
そして一番苦しいのは、自分の“存在”が相手の反応によって揺らいでしまうことなんじゃ。
「相手がこうだから、自分は悲しい」
「相手が変わってくれたら、自分は楽になる」
そうやって“自分の幸せを他人の行動に預けてしまう”のじゃ。
これこそが、ジャッジのループの真の苦しみじゃな。
ジャッジ状態の周波数と存在状態
この状態の周波数は「欠乏」じゃ。
不足・不安・不満の波が続いておる。
身体の感覚で言えば
胸のあたりがギュッと締まり、呼吸は浅く、喉が詰まるような感覚。
エネルギーは頭に上り、心は落ち着かない。
つまり「今ここ」にいられず、常に相手(外側)に意識を奪われておる状態なんじゃ。
このときの存在状態をひとことで言えば、
「自分を見失っている」
相手を変えようとするほど、自分の存在軸がブレる。
本来のお主の波動は、ゆるやかに、温かく広がっておる。
けれど、ジャッジの波動は、狭く、硬く、尖っておる。
つまり、愛から切り離された“孤立の波動”なんじゃ。
どうすれば抜け出せるのか?
まずは「ジャッジしている自分を責めない」ことじゃな。
ジャッジとは、痛みを守るための防衛反応。
本当は、「わかってほしい」「大切にしてほしい」という純粋な願いが隠れておる。
わしからしたら、可愛い願いじゃ♡
じゃから、
「またジャッジしてる、ダメだな」ではなく
「わたし、傷ついてるんだね」
と受け止めてやると良いのう。
そして呼吸を深くして、胸の真ん中、ハートのあたりにまずは意識をおろす。
すると、ちょっとずつ視点が変わるはずじゃ。
相手だって、“不完全で不安を抱える存在”。
そう思えたら、お主の硬かった波動がふっとやわらぐんじゃ。
ジャッジを超えるとは、「自分に還る」こと

ジャッジは「無意識の影(=くもり)」が浮かび上がった状態。
光が差し込まなければ、影は見えん。
つまり
光が届いたからこそ、影(=ジャッジ)に気づける。
これは「浄化のはじまり」なんじゃよ。
人は自分の闇を見た時、「ダメだ」と思いがちじゃが、
実はそれが“目覚めのプロセス”なんじゃ。
本当に眠っている時は、そもそもジャッジすらも見えんのじゃ。
「相手を変えようとするより、自分の光を思い出すんじゃ」
心が波立つのは、それだけ愛したい証じゃ。お主の根っこには愛がある。
じゃあの♡
