“逃げたかった家”が好きになった|before after
富士山のふもとで育った
富士山のふもと。
茶畑が目の前にある
わたしの実家。
今では大好きになったこの場所も、思春期の頃のわたしは「早く出たい」とばかり思っていたんです。
自分の居場所がないような…
そんな感覚がいつもあったんです。
ビクッとする体の反応
中学、高校くらいだったかな。
2階の自分の部屋にいると、1階からよく怒鳴り声が聞こえてきていました。
兄と弟、両親の言い争う声。
そのたびに、胸がギュッと締め付けられて、体温が一度下がるような感覚がしていました。
わたしの身体が「サバイバルモード」に入る瞬間。
(危険を察知した体が、無意識にじぶんを守るために起こす反応)
布団の中のわたし
家族の言い争いの原因は、
みんなそれぞれの正義を主張していたから。
母と父が朝から揉めているような声が聞こえてくると、耳をふさいで布団にもぐりこんでいました。
「聞きたくない」
「何も感じたくない」
そんな思いでいっぱいでした。
そして、今朝
今朝、なぜかそんな記憶がふっとよみがえってきたんです。
きっかけは、母の笑い声でした。母の大きな笑い声が一瞬「怒鳴り声」に聞こえたんです。
「え!!!お母さん、誰に怒鳴ってるの?」って、本当にびくっとした。
でも、それは怒鳴り声ではなく、
ただただ楽しそうな笑い声だったんです。
ああ、そういえば
この家、今は本当に静かで穏やか。
怒鳴り声は全くない
聞こえない。
聞こえてくるのは、母の明るい笑い声。
それも、思いっきり心の底からの笑い。
昔から明るくて、太陽のような、ひまわりみたいな母だったけれど。
自営業で忙しかった時は、母はあまり笑っていなかったなぁ〜って、思い出しました。
今は、たくさん笑う
たくさん話す。
それが、すごくうれしく思ったんです
変わった
そんな記憶を思い出したら
「わたしの人生、ずいぶん変わったな」って、より一層思えました。
心の変化は、エネルギーの変化
心の中の景色が変わると、それに伴って現実も変わっていく。
これは、量子力学の世界でも言われていること。
思考や感情はすべて「波」であり、「周波数」。
じぶんが放っているエネルギーが、まわりの現実をつくっていく
昔のわたしが放っていたのは、恐れや緊張のエネルギー💦
でも今は、安心と感謝のエネルギーに変わっています。
さいごに

思い返せば、昔は「この場所から逃げたい」と思っていた。
でも今は、心から「ここに居ていい」と思えるようになっている。
これは、環境が変わったからだけじゃない。
わたしの中の「はじまり」のエネルギーに、少しずつ戻れてきてるから。
あの頃のわたしも、よくがんばってた。
そして、今ここにいるわたしも、よくがんばってる。
あんなに怒鳴り声が響いていたこの家に、
こんなに笑い声に包まれる朝がくるなんて。
じーん。
自分が創る世界は、変わるんだなって思えた朝でした。
