思考を変える前に、体をゆるめる ― サバイバルモードのひみつ
わたしの体験から
むかし、わたしにはとても苦手な上司がいました。
深夜でも、休日でも電話が鳴る。
その音を聞くだけで、体がビクッと反応する。
手のひらは汗ばんで、背中はピタッと固まり、呼吸が浅くなる。
あとで知ったのですが、あの状態こそが“サバイバルモード”でした。
ただし、現代人は“メールの通知”でも戦闘態勢に入る不思議な生き物になっとるのう。
サバイバルモードとは?
脳の「扁桃体」が危険を察知し、体を守ろうとする反応のこと。昔なら、森でライオンに出くわした時に働くべき機能でした。
でも現代では「ストレス」「比較」「プレッシャー」「人間関係」など、ほんの少しの不安でもスイッチが入ってしまうのです。
頭では「大丈夫!」と思っていても、体のほうはまだ「敵が来るかもしれない!」と身構えたまま。
これが続くと、思考がぐるぐるし、ノイズ(ノイーズ)が増えていく。冷静な判断がしにくくなり、どんどん“自分軸”を見失ってしまいます。
・スマホの通知音が鳴るだけで肩がキュッと上がる
・SNSで誰かの成功を見て胸がザワザワ
・会議の前日、眠れない
・駅で小走りの人を見るだけで、なぜか焦る
これらは、「体→思考」の流れです。
体から変わる。思考はあとからついてくる
緊張で交感神経が優位になると、脳は「危険!」と判断します。
そのとき、いくら思考で「落ち着こう」「ポジティブに」と唱えても、
体が“サバイバル中”では、なかなか響かない。
これは、濡れた木に火をつけようとしているようなもの。
まずは“体を乾かす”=リラックスが先なんです^^
日常でできるリセット法
・苦手な人の名前を聞いた瞬間
→ 吸う息で胸を開く。吐く息で肩を落とす。丹田(お腹の奥)を感じる。
・SNSで心がザワついたとき
→ スマホを伏せて、背もたれに体を預ける。息をひとつ深く。
・忙しいとき
→ 足の裏を感じながら立つ。「今ここ」に意識を戻す。
たった数秒でも、体に“安全”を思い出させてあげること。
これがサバイバルモードのループを止める鍵です✨
その地図を持っておることが大事なんじゃ♡
サバイバルから“在る”へ
サバイバルとは「足りないかもしれない」という前提。
“在る”とは「ここにいるだけで、もう充分」という前提。
戦う代わりに、呼吸を選ぶ。
比べる代わりに、感じるを選ぶ。
ピントが“足りない”から“在る”へ移ると、
解釈が変わり、選択が変わり、世界が変わります。
光は、もともとお主の中におったんじゃよ^^
さいごに
サバイバルモードは敵ではありません。
わたしたちを守るための、古くて賢いプログラム。
ただ、今の時代では「ずっとオン」にしておく必要はないんです。
呼吸を感じる。背中を椅子に預ける。
そんなささやかな瞬間に、体は“今”を思い出します。









